先輩インタビュー

サーフィンとヨガを通して 大自然とつながり、感謝する日々を

サーフィンとヨガを通して 大自然とつながり、感謝する日々を

Profile

浅野かおりさん(45歳)

海とサーフィンに憧れ続けた中学生時代

「なぜかわからないけれど、私は将来絶対サーフィンをすると中学生ぐらいからずっと思っていました」と、目を輝かせるヨガインストラクターの浅野さん。周囲には誰もサーフィンをやっている人がいないのにもかかわらず、ずっと海とサーフィンに憧れの気持ちを抱いていたそう。

 

その後車の免許を取得してサーフボードを買ってと、着々とサーファーへの道のりを歩みます。そして20代半ばには、実家がある茨城県内から鉾田に毎週のようにサーフィンをしに通い、鉾田で趣味のサーフィンを通じて旦那さんと知りあい結婚します。旦那さんはすでにサーフィンをするために鉾田に移住しており、内装業の傍ら、サーフショップも経営。浅野さんの予想通り、サーフィンと深く繋がる毎日を送るようになったのです。

 

 

 

出産後の体調不良でヨガに目覚める

そして転機は出産後に訪れました。育児による睡眠不足が原因で体調を崩したことで、前から興味があったヨガを毎日行うように。その後ヨガインストラターの資格を取得し、2019年10月、夫が経営するサーフショップ兼ヨガスタジオを建設しました。「surf and yoga Redwood」と言う名前でスタートしたヨガスタジオは、夫のサーフィン仲間たちが力を合わせて建てたもの。サーフィン仲間たちは、サーフィン中心の生活をするために、比較的自由がききやすい建設業などの職人さんが多く、仲間たちの愛が詰まったスタジオの屋根には、巨大なピースマークが描かれています。

 

海で拾った流木の持ち手が付いた大きな引き戸のスタジオは太平洋に面しており、登る朝日を眺め、どこまでも広がる美しい海や空を見ながらヨガができます。まさに絶景ヨガ! このロケーションも功を奏して、県外からも県内からも自然の癒しを求めて多くの方がレッスンに訪れるそうです。

 

 

サーフィンとヨガの共通点は心の内側を見つめること

ところでサーフィンとヨガはとても親和性があるようですが?と質問したところ「そうなんです。サーフィンは自然と調和し、さらに遊ばせてもらっているような感覚。一方のヨガは、体を使い自分自身の内側を繊細に見つめていくことで、体を整えるだけでなく、心の平穏を探していく感じです。どちらもとても繊細な感覚で自然と自分自身の内的な調和を、より深めていくことで心の平穏に繋げます。それが似ている点でしょう」と答えてくれました。しかも、ヨガで柔軟性が向上し、体幹が整い、集中力も高まることで、サーフィンも上達しやすいので、テクニック的にも相乗効果があるようです。

 

 

農作業の手伝いで、収穫物もいただける

また、周囲は圧倒的に農家が多いことも特徴的で、その恩恵にあずかることも多いとか。浅野さん自身も農家の手伝いに行くのですが、例えば、ネギ農家さんに手伝いに行くと、苗を植えたり、収穫をしたり、大きくなったネギをいただいたりと、野菜の一連の成長を見て、自然から与えられているものの偉大さに触れることで、喜び、そして感謝の気持ちにつながります。また、サーフショップを利用したお客さんをお友達になったイチゴ農家さんの経営するカフェに連れて行くこともあり、そこで新鮮なイチゴシェイクを飲んでもらうとあまりの美味しさに驚かれるそう。ちなみに白いイチゴと赤いイチゴがあって、味が違いますが、どちらも自然の甘みと豊富な栄養価が魅力です。

 

10代の頃から好きで好きでたまらなかった海とサーフィンに引き寄せられるように鉾田に移住して、家族を持って、海の目の前でヨガを教えて、農作業を手伝ってと、自然と切っても切れない環境での暮らしはもはや運命でしょう。

 

「サーフィンをするとき、夜明け前に海に出ると、空がだんだん赤く染まってどうしてこんなに空も海も美しいのだろうと感動します。こうして命が与えられていることの感謝の念でいっぱいになるのです」

 

スタジオ前の波は、いい時もあれば悪い時もあります。それがはっきり分かれるので、あまりサーフィンのビギナー向きではないそうですが、波の良し悪しもまた、自然の尊さを五感で感じられる一つの要因かもしれません。

 

 

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