先輩インタビュー

未知の就農生活に、ワクワク感。第二の人生を鉾田でスタート。

未知の就農生活に、ワクワク感。第二の人生を鉾田でスタート。

Profile

並木慈子さん(40歳)

鉾田の大自然に抱かれて 家族5人で新生活を堪能中

 

並木さんが、住んでいた神奈川県から祖父母の家がある鉾田に移住を決意したのは、夫の目の病気が大きな理由でした。このままずっと会社員を続けていくのが難しい局面に立たされたのです。夫と新しい生活基盤を整えたいという思いから、鉾田で農業に従事している伯父を頼って、家族で就農移住することにしました。

 

鉾田の自然が大好き、アウトドアが大好きという並木さんにとって、鉾田への移住はワクワクするものでした。三人のお子さんの教育環境の変化や、慣れない農業従事など、課題はあっても鉾田での新しい生活に希望を持って飛び込んだという並木さん。移住生活は今年で四年目になります。

 

 

 

 

自分がゼロから育てた野菜は可愛い

 

「最初は収穫した野菜が重く運ぶのが大変でした。それでも自分が撒いたタネの畑の作物が成長して収穫できたときは本当にうれしい。まるで我が子のように可愛いです」と顔をほころばせます。

 

伯父の農家では、小松菜、ほうれん草、水菜などの葉物野菜を主に栽培。

 

「ハウスの中に立ち込める小松菜の香りがとてもいいのです。病気でダメになっているものは良くないですが、健康で綺麗なものは匂いがいい。その香りに囲まれると『ああ、うまく育っているんだ。大成功だ』と安心できますね」

 

また、夫が別の畑で作っている白いとうもろこしの味も素晴らしいと言います。黄色いものよりも甘みが強い白いとうもろこしを手でもぎ取り、そのまま生で食べた時の感動も忘れられないとか。土地の質や気候の良さが、豊かな農作物を産みだして、“野菜王国鉾田”を作りあげているのです。

 

 

 

 

自然と一体となった生活に満足

 

農業に関しては、まだまだ修業が足らないという並木さん。

 

「伯父のように同じ野菜を毎年栽培して収穫したり、外国人研修生を雇ったりと経営的な場面ではもっともっと勉強が必要です。農業は、知識はもちろん経験がものをいいます。今までとは違い1年を通し、季節による気候の変化や日々の天候にも仕事の内容が左右されます。私の常識はここでは常識じゃないことが多く、その逆も然りです。鉾田に移住していろんなことを学んだのが、自分自身の大きな収穫です」

 

さらに田舎ならではのいいこともたくさん。

 

新しく建てた家は、薪ストーブを備え、リビングのそばに土間を作って収穫した野菜を置いているそう。オフシーズンは仕事が早く終わったり、お休みになることもあるので、庭に常設したテントでお庭キャンプを楽しんだりしています。自然と一体化した我が家は、神奈川の都会の住宅環境では叶えられなかったといいます。

 

そして、鉾田に住む人の気質の優しさも感じています。

 

「夫は子どもの在学している学校で『おやじの会』に参加し、子ども会でも活動しています。彼は障害者ですが、周囲は腫れ物に触るような感じではなく、ごくごく自然に接してくれています。運動会の球技で夫はボールを追うことはできませんが、参加させてもらっている。あったかいパパさん達に出会えて本当に良かったです」

 

 

 

 

カメラマンと農業の両輪で生活していきたい

 

また、元々の職業であったカメラマンの仕事も、最近復活。

 

「カメラマンの仕事は好きなのでやめたくないのです。これからも農業とカメラマンの両輪で頑張っていきたいですね」と将来の抱負を語ります。

 

撮影といえば、鉾田の空や夕陽に向かってシャッターを押すことも増えました。

 

「鉾田に越して来て気が付いた、空が広いということ。都会の高層ビルやマンションの隙間からみる空に慣れていたからか、鉾田で見るどこまでも続く澄んだ空には、とても感動しました。一番好きな景色は玉田海岸。どこまでも続く広い空と青い海を眺める時間が、鉾田に来て本当に良かったと思う瞬間ですね。」これからも鉾田の風景を切り取った写真がどんどん増えていくのでしょう。

 

 

 

 

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