先輩インタビュー

コロナ禍をきっかけにUターン。濃いコミュニティの中で仕事と育児を謳歌中。

コロナ禍をきっかけにUターン。濃いコミュニティの中で仕事と育児を謳歌中。

Profile

渡辺史歩さん(39歳)

夫とは週末同居して、子供と一緒に移住を決意

 

鉾田市出身の渡辺史歩さんはパティシエとして活動したり、製菓学校で勤務したりと、以前は東京でバリバリ働いていました。結婚して千葉県に住み、長女を出産したこともあり主婦として奮闘。子供が3歳になってそろそろ本格的に仕事復帰しようと思っていた矢先、コロナ禍に見舞われました。この先の仕事をどうしようかと悩んでいたという渡辺さん。

 

「その頃から鉾田にある実家の方へ頻繁に帰るようになりました。実家で両親が子供を見守ってくれて、広い庭でのびのび遊びまわる娘を見て、やっぱり鉾田っていいなあと思うようになりましたね。」

 

千葉の家の近所は遊具のある公園がない、大好きな海がない、自宅に庭がないなどの、ないないづくし。子育て環境を思い、もやもやと過ごすなかで頭に浮かんだのが鉾田へのUターンでした。

 

「夫は内装業をやっており、仕事に必要なネットワークが出来上がっているので、今すぐには鉾田に移住できません。だから、私と娘だけで移住し、夫とは週末にお互いの家を行き来することに。思いたったらすぐに行動してしまう私を理解してくれているので、夫も『しょうがないよな』って感じで承諾してくれました(笑)」

 

 

 

実家最高! 鉾田最高!と思えるワケ

 

Uターンを決意したのは、育児だけが理由ではありません。

 

「実家は長く続く家の本家で、後継問題も発生していました。兄弟はいますが県外に出ており、私が家を継いだほうがいいだろうと。もっと年を取ってからの移住だと、せっかく築いたキャリアや人間関係も捨ててしまうことになってしまいます。そのうち両親の介護問題も発生するでしょうし、今だったら多少大変なことがあっても乗り越えられると思って決意しました。」

 

幸いにも、実家で働ける仕事に就くことができ、長女も保育園に入園できたことで、移住に必要な要件を次々にクリアしていきました。

 

長女が入園した保育園では、園内で英語教室を開催してくれるなど、働くママにはありがたい環境があります。他にも鉾田名産のメロン、イチゴ、さつまいもをはじめとした新鮮で美味しいものがいっぱい。パティシエだった渡辺さんも太鼓判を押す、クオリティの高い食材が揃っています。

 

また、すぐ近くの海に遊びに行った帰りは、天然温泉を備えた健康増進施設「ほっとパーク鉾田」や「とっぷ・さんて大洋」でリラックス。鉾田市民ならば割引特典もあります。小さい子供と過ごせるスポットが移住前はなかったので、その恩恵を存分に活用しているようです。

 

「私は中学生からは鉾田市以外の学校に通っていたこともあり、自分が鉾田に帰ってくるとは思ってもみませんでした。自分が独り身であったら、シンプルに自分が住みたいところに行くでしょう。でも結婚して子供を持ったことで、地域に根ざして暮らすことの大切さを、身を持って知りました。だからこそ『実家最高! 鉾田最高!』と思えるようになりましたね。」

 

 

 

 

地方ならではの濃いコミュニティに助けられている

 

「住んでいた地域で、災害により10日間も停電していた時がありました。ご近所とはそれほど密接な付き合いがなく、助け合えるような関係ではなかったこともあり、その時も結局鉾田に帰って乗り越えました。両親はもちろん、信頼できる顔見知りがいて、何かあれば助け合えるコミュニティがあるのはありがたいことだと痛感しましたね。」

 

田舎ならではの濃いコミュニティを、嫌がる人はいるかもしれませんが、有事の時にとても役立つもの。いっとき遠くで暮らしていたからこそ分かる故郷・鉾田の良さを、今存分に堪能している渡辺さんでした。

 

 

 

 

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